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ぼくの素晴らしい人生 22話「親子」感想! 

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・ぼくの素晴らしい人生 22話 「親子」

 

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22話扉絵

前作の「ひまわり!!それからのだいすき!!」では、女の子が主人公だったためか、出てくるのは女性がメインだったように思いますが、この作品では男性メインってところが、前作との対比があって面白いですね。今回何て、本当に千鶴ちゃん…千鶴ちゃん!?忍くん!?名前で呼び合ってんの、いつの間に!?かなり驚きましたよ。前進していますね。いいなぁ~あの距離感。とっても幸せそうであったかくて、こちらもにっこりしてしまいます。

この作品でもそうですが、一方の見方だけじゃなくてもう一方の見方もちゃんと押さえてくれているのがとてもいいです。弟さん、苦手なお酒の勢いを借りないと言えないなんて可愛いところありますね。それほど普段は我慢していたのでしょうか。このタイミングは逃したくないと、彼にとってのヘルプでしょうか。兄弟って本当不思議で、もちろん仲がいいことに越したことはないけれど、個人ですから相性もあります。どうしようもないんですよね。でもそれでも付き合わないといけない時がある。すり合わせないといけないし本音も言わないといけなくなる。能力も違う、性格も違う。なんでも違う。この兄弟のような事例はあるあるですが、お酒の勢いでも本音が言えたならグッジョブだと思います。ずっと溜めていたんでしょうね。嫌いと言いながら、それでもいて欲しかったという真逆な気持ち…頼りたい誰かが欲しかったのでしょうね。気が休まるときがなかったのかな。遥さんは遥さんで辛かったのはわかります。本当はその期待に応えたかったんですから。世の中上手くいかないですよね…二人とも、よく頑張ったと思います。

親からは逃げたけど、自分の障碍からは逃げなかった遥さん。とても難しいことなんだろうと思いますが、受け入れて立ち向かってそれを弊害だと思わせないようにするやり方を自分なりに工夫する。見習いたいです。そしてやっと、逃げてきた父親との対峙を決心。男らしいっす遥さん。例えば、ちはやふるのようにスピード感のある、動きのある作品ではないですが、心理描写がとても丁寧な点が私は大好きです。細かい心理描写が丁寧です。そしてほわほわしたやさしさがある。でもそれだけじゃなく、多分とても現実的なリアルな描写でもあるんだと思います。人の黒い部分を隠さず表現しているのもまた、前作と同じで素直な作風だと思っていて、読みやすいですし応援したくなるんですよね。

忍くんのお父さん作絵本「しのぶのえほん」ってどんなものなのか、絵本好きな私としては読んでみたいです。何かで物販しないかな?

対峙する親子。父親の思考は、一昔前の日本の父親あるあるですね。会社に尽くす…それは勿論素晴らしいことだしそのおかげで家庭家族も守れているんです。

でも、こういう人は、同じ目線でモノを見ないんです。会社と同じように人を見るんです。自分の子どもにも。だから家族に愛されなくなる。愛し方を間違える。見えない、見ようとしない。家族にとってはツラいです。そして、離れていくことを肌で感じたとき、後悔するか、荒れるか…彼はまだ、自分が悲劇のヒーローだと思っていますね。急に手足に障碍が残ってしまったら、受け入れるのに時間はかかるんだろうと思います。それまでは人に当たったり荒れるのは、自分がそうなったらと考えるとイメージ出来ます。でも、それを出ていった息子、遥さんへ気持ちが向いたことは良かったです。いつも気にかけていたんだなと安心もします。そして遥さんが考えていた以上のこと、反省と謝罪の言葉が飛び出したのは、意外とショックだったのかもしれないですね。強いと思っていた親父が、こんなに弱かったとは…本編でも遥さん話してましたが、年を取ると背中がちいさく見える…こんなに小さかったっけ…そんなイメージでしょうか。年を取ったな。それと多分、男同士が感じる、ぶつかり合い。それがなくなってしまった、寂しさ。きっと遥さんもそんな風に感じるとは思わなかったんじゃないかな。

ラスト、忍くんが弟くんに呼ばれて遥さん実家へ行き、必死に訴えてきたその想いが届いてほしい。そのことと絵本と何かが繋がったのか、脚本を書くと決心したようですね。あぁ、私も観たい!!私もお芝居、舞台好きなんです。(なかなか観に行けないけど)

 

 

 

では、今回はこの辺で。

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