とっちらかってKKT

その時書きたくなったことをその時そのまま雑然と書きなぐるだけの、感じたまま書いていくブログです。

BELOVE  ちはやふる 206首

いらっしゃませ。

とっちらかってK・K・Tへようこそおいで下さいました。

ここでは、ただ井戸端会議のようにひたすらお喋りしてるだけのイメージで記事にしているめんどくさいブログです。サロンのような気持ちでどうぞ。

暇つぶしに、おしゃべりに加わって行きませんか?

もう次のBELOVE発売になってしまいますが、ここで206首、ちょっとした話だけになりますが、お話ししたいなと思います。

本編の話はあまりしません。

それでもよければ、皆さんも少し、考えてみませんか。

 

・ち は や ふ る 206首

さて、206首では名人戦挑戦者決定戦の終焉でした。

新と太一の、出会ったころからの繋がりの、お互いの想い・プライド・人生の方向、自分探し、素直な気持ち、本気の気持ち、悩んでぶつかって沢山考えて思いやって、転がって悔しがって、泣いて笑って前に進む、そんな10代の、若者の成長と絆を目の当たりにしている読者の私たちですが、やっぱり、ラブ脳気になるじゃないですか。

でも、このお話のラブ担当は主人公の千早以外となりますので、ちょっとやそっとじゃうんともすんともその片鱗を見せてくれません。

もうそれだと、推測するしかないので、こちらがあっちこっちに振り回されてしまって疲れてしまいます。

だからもう、違う何かで楽しむしかない!!じゃないですか。あ、ストーリーは面白いので、千早のラブ道以外で楽しみを見付けます。

今回206首で意外だったのが、新が由宇ちゃんへ宛てたメッセージです。

そんなに素直に感謝の言葉を言われたら、感謝だけじゃなくて、力を貰えると言われたら、もうこれはグッと来てしまいますよね!!なんて罪つくりなお人よ…新…

 

そこで、ここでは新と由宇ちゃんの関係をクローズアップしたいなと思っています。

 

例えば、自分が由宇ちゃんだったら。

生まれたころからお隣さんで、同い年の幼馴染。

兄弟のようにずっと一緒にいて、それが当たり前だった毎日。

かるたも同会、本当にいつも一緒だったのでしょう。

それが、新のお父さんとお爺ちゃんのけんかにより、一時期離れ離れに。

その頃、きっと始さんの面倒は、由宇ちゃんちで見ていたのかもしれません。

そのうち、始さんが倒れてしまって…

焦ったことでしょう、怖かったことでしょう。

そして、小学校卒業してから新一家が帰ってきて。いつもとまた同じ日々が始まった。

嬉しかったと思います。

始さんの介護も手伝って。なんて優しくて思いやりがあって、強い子なんだろう。

でも、ひとつ変わってしまったことと言えば、東京へ行って、東京で出来たお友達のことを嬉しそうに語る新の姿だったのではないでしょうか。

寂しいような、嬉しいような。

私だったら、寂しいだろうな。でも、これから一緒にいるのは自分だから。その寂しさもきっと思い出になる。

そして始さんが亡くなって。新がかるたを辞めてしまって。悲しくツライ時期を近くで見てきて。

千早や太一が新のところに訪ねてきたとき、普通に接していた由宇ちゃんは凄いなと思いました。私なら、嫉妬しちゃうと思うから。

新は東京を見てました。その姿も、きっと由宇ちゃんは近くで見ていて。

寂しいと思いつつ、新の大事な試合の時はちゃんとお弁当をこしらえて、嫌がるわけでもない新はちゃんと全部食べて。

時々素直に感謝の言葉を言われたら、嬉しくて離れられない。ずっと一緒にいたいと思ってしまうと思います。

でも、当の新は外に気持ちがあって、こちらの気持ちを考えてもくれない…

 

この206首のときの由宇ちゃんの気持ちはまさしく

 

玉の緒よ 絶えねば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする

 

が当てはまるのかもしれません。

もう少し検索してみると、新古今和歌集にある歌

 

下燃えに  思ひ消えなむ  けぶりだにあとなき雲の  はてぞ悲しき

 

こちらのほうがもしかするとあっているのかもしれません。

私なら、こっちかな。

 

もう少し、近くにある「愛」をちゃんと理解することをお勧めします。新くん。

新にとって由宇ちゃんは、縁の下の力持ち的存在ですよね。チーム、と新は言ってましたが、本当にそれだけなのでしょうか。

頼んでないけど、由宇ちゃんはずっと支えてきてくれた人です。

それはもう、当たり前のように。近くにいすぎて、母親のような、お姉さんのような。気付かない愛って日常にそこらへんにころころ転がっておりますが、さて、由宇ちゃんの本当の想いはどこにあるのでしょうか。

例えば、新は由宇ちゃんから告白されたら、新はどう反応する?

映画の伊織ちゃんのように「ごめん好きな子おる」で終わらせることが出来るのでしょうか。

でもきっと、由宇ちゃんは告白はしないでしょう。最後の最後まで、しないかもしれません。新を支え続けて、新が傷ついて帰ってきたら、その時に初めて、一緒になろうってなるのかもしれません。

自分より、新の幸せのほうが、というか、誰かを支える、ということが由宇ちゃんの持つ性質なのかもしれないと思うと、看護婦さんは適職ですね。

由宇ちゃんには、幸せになってほしい。

 

そんな風に感じた、206首でした。

 

では、今回はこの辺で。

お立ち寄りいただきありがとうございました。

またのお越し、お待ちしております。